2006年01月15日

PowerBook G4引退

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長年使ってきた初代PowerBook G4。画面表示が時々すだれ状にグチャグチャになっても軽く叩けば直るので気にしない。オプションキーが片方取れてももう一個あるから気にしない。ヒンジが折れてもこれまたもう片方でなんとか支えられるから気にしない。バッテリーが全く充電しなくなってもどうせコンセントにつないで使う事がほとんどだから気にしない。DVDやCDの認識が悪くなったけど、気にしない。

と、ほとんど満身創痍で限界まで踏ん張ってきたが、年末のある日、ディスプレイを開けたらベキッと残りの左側のヒンジも折れた。こっち側のヒンジの周りにはディスプレイパネル関係の配線が全部まとめて通っているので、折れたヒンジのパーツと干渉して断線する前に、引退引継ぎ作業を済ませる事にした。

新人は、iBook G4 12inch。
アルミという「塑」な材料がノートパソコンの外殻としてどうにもしっくりこないし、こんなことで街に持ち出すのにPowerBookは他にもいろいろ繊細すぎる。
街に持ち出してどこかに軽くぶつけたり、すれ違う人の服にディスプレイを引っかけられたりしても大丈夫そう、そして開いて歩ける大きさと重さ、となると、iBookの12inchしか選択肢がない。Panasonicのタフブックはさすがに重過ぎ。

普通より記号類を多用する商売柄もあり、ASCII配列以外は苦痛な体になっている。JISキーボードのクォートとダブルクォートなんかはあれは何だ。どういう理由であの配置なのか全く理解できない。覚えちゃえば関係ないって言ってもね。
なのでApple StoreでBTOするしかないのだが、通販してる間にPowerBookが完全昇天すると目も当てられないので、Store銀座で購入持ち帰りすることにする。師走で浮かれ気味の銀座の街を真っ白なiBookの箱を提げて歩く。

Intel版が年明けにも発表されるかもしれないというタイミングだったが、やっぱりなんだかんだ言っても、メジャーどころからマイナーなものまでIntelバイナリが揃うのには3カ月や半年くらいはかかるだろうし、その間苦労するのもイヤだ。自力でビルドできるものなら良いけど、例えオープンソースでも動画関係のものなんかはリンクするライブラリがやたら多くて、そしてそれらも一筋縄ではビルドできないことがままあるし、云々カンヌン。というわけで、最後の最後のPowerPCマシンを買っておくというのも良いかなと思った。iPodがUSBになった今、Intel版iBookからはFireWireが消えるかもしれないし。たまに無茶をすることを考えると、なんも考えずに外付ドライブから起動できる環境はまだ捨てがたい。ていうか今必要なんだよ今。すぐに。

結果、満足度はかなり高い。結局iBookのIntel版も出なかったし。新鮮味は全くないけど、本当に枯れきっている。熟しきっている(当社比)。チタンG4なんて何回ロジックボード交換したか分からない。交換後のものの中には回路上に謎のジャンパワイヤが飛んでいる応急対処版っぽいボードなんかもあった。その前の2400cも大変だった。製品発表即実物も見ずに購入予約、というこの2台の初号機でいったい何回クイックガレージに駆け込んだか、数えきれない。本当に。おじさんはちょっと疲れたよ。

それに比べるとiBookはこの形に落ち着いてからずいぶん経っている。怪しい所はもう大体出尽くしているはず。

心配だった安っぽくカチャカチャした感じのキーボードも、現行型ではずいぶんまともにしっかりした感じになっている。組付けをちょっと工夫すれば他と干渉してカチャつく事もない。

面白みのない大人の買い物ではあるけれど、でもiPod 60GBも合わせて購入し、まっさらの状態から使い始めると、最初の環境整備だけは面倒だけど、その後のなんとストレスのない事か。全部新品。疲労全くなし。いままで世代の違いから微妙に出来なかった事が全部当たり前のように出来る。快適快適。このマシンをメイン機として、少なくともIntel版iBookが出て、そしてそれがマイナーチェンジするくらいまでは持たせたい。

さようならPowerBook。こんにちはiBook。

いったい誰に向かってこんなに長々と買物の説明をしているのだ。いや、こないだiBook買ったっていうと結構みんな怪訝な顔をするので(そりゃそうだよなあ)、つい。

Posted by jiro at 2006年01月15日 02:50 | トラックバック (0)
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