2005年01月25日
航空写真を並べてつなげて眺める
前のエントリの続き。
昔の航空写真を眺めているだけでも、たぶんずっと飽きずに楽しめるが、少し手を加えるともっと楽しめるのではないか、と試してみた。
とりあえずはGPSと組み合わせるのが目標。しかしいきなりつまずく。
詳細は省くが、いわゆるオルソ画像にしないとGPSとうまく重ねられない。衛星写真や航空写真をオルソ化するソリューションも世の中にはあるのだが、これはもう何百万円もする。お気軽にPhotoshopでどうにかならないかと思って調べてみたが、一枚一枚歪めていくのは相当面倒くさい。しかも歪めたものをつなぎ合わせなくてはならない。手動でやるのはそうとう根性がいりそう。挫折。
ここで、オルソ化と思うと大変だが、要するに隣り合った画像がそれなりの枚数うまくつながっていれば、とりあえずいろいろ試して見るには充分なのでは、と思い直す。
というわけでデジカメ用のパノラマ写真生成ソフトを利用する。手元にあるのはCanon IXY digital 200aに付属してきたPhotoStitch。これはカメラをパンして撮ったものはもちろん、ドリーで撮ったものも合成できる。航空写真はまさにドリー。200aなんて数年前のデジカメなので、いまはもっと進化したソフトがあるかもしれない。
まず、タイル状に隣り合った写真をダウンロード。多少ずれていても構わない。今回はこの六つ。
ダウンロードした画像の余分な部分を切り抜く。PhotoStitchは合成する画像のサイズが全部同じじゃないとだめなので、Photoshopで選択範囲を1700x1700ピクセル固定にして切り抜いた。こんな感じ。
それをPhotoStitchに読み込み、画像の配置を「タイル」にして、ドラッグして正しい位置関係に並べ換える。カメラの焦点距離はとりあえず105mmにして試してみる。
合成画面で開始ボタンを押すとあれよあれよと言う間に合成、バラバラだったコントラストまで揃えてくれる。
保存して出来上がり。
(↓2881x2728ピクセル、約3.6MB)
かなりコントラストが異なる写真をむりやりつなげているので、ちょっと変なところもあるけど、こりゃ簡単。やばい。ハマりそう。
追記:
http://www.esrij.com/support/erdas/document/kensho_ob2/kensho_ob2.html
によると、もうちょっと長いレンズで撮影されたみたいだが、合成の設定を変えても大した差は見られなかった。
追記(2005-01-25):
何百万円も出さなくてもGRASSを使えばオルソ化出来そうだが、なんとも壁は高そう。日本語版もあるが、とりあえず本家から最新版をダウンロード中。
追記(2005-01-26):
・GRASSの大変素晴らしい入門ページを発見。
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/~masumoto/vuniv2000/
数値地図をインポートする実習まであります。でもコースの最後の方。めげそう…
・撮影コース名と地点名がわかれば
http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/photos/fullimage/USA10kKT/M***/P****.jpg
で直に写真ファイルを取れるので、コース図を一覧できるようにしてみた。
$ curl -LO "http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/hyouteizu/5339/hyouteizu_5339[2-5][4-7]_USA10kKT.png"
でまとめて落としたコース図を
$ montage -tile 4x4 -geometry 1150x925 hyouteizu_53395*_USA10kKT.png hyouteizu_53394*_USA10kKT.png hyouteizu_53393*_USA10kKT.png hyouteizu_53392*_USA10kKT.png tokyo.png
で一枚につなげる。こんなにいっぱいあるんですがどうしましょう。
(4600x3700pixel, 2.6MB)
「GRASS」いいですねこれ!欲しい。
しかし動作環境がLINUXなのか。。
ぜひあとで教えて下さい(笑)。
いやー、GRASS、手強そうです。茨の道。
使えるのは相当先になりそうです(涙)。
うわ!すげー! げほげほげほ!(咳き込む)。
全部つなげて、でっかい地図が見たい!やりてー!