2005年05月08日

川あと散歩

近所を自転車でフラフラしていて、「そういえば、改修前の野川の痕跡があるとか以前石川さんが書いていたっけ」と思って見に行ってみた。

このへんかなあと思いながらノロノロ走っていると、川沿いのサイクリングロードから分岐している、いかにもそれらしき遊歩道を発見。
http://ld.minken.net/chofu/archives/002574.html
クネクネと曲がりながら伸びている感じが、いかにも蛇行する小川。早速その道を進む。

途中で道筋を少し離れたところにもそれっぽい遊歩道があるのを見つける。
http://ld.minken.net/chofu/archives/002577.html

道のほとんどの過程で、不思議なことに周囲の風景に見覚えがない。もう30年くらい住んでいる地域(の近所)なのに。自分がどこにいるのか全くわからないまま進んでいくと、遊歩道は終わり一般の舗装道路になるが、川だったと思われる道はたどることが出来る。

さらに進むと、結局小田急線に行き当たるあたりで川筋の痕跡を見失ってしまった。ここで終わりだといまいち達成感が乏しいので、周囲をウロウロして川が流れそうな方へ進んでいく。すると暗渠
http://ld.minken.net/chofu/archives/002578.html
があったが、うーん、これは野川かなあ。という感じ。

引き返す途中で、あきらかに先ほど見失った川筋の延長と思われる道を見つける。
http://ld.minken.net/chofu/archives/002579.html
見つけてしまえばなーんだ、という感じだが、これがなかなか見つけられない。何をもって川の痕跡を見分けているのか、自分でもその認識の全体ははっきりとはわからないが、地形の微妙な高低差はもちろん有力な手がかりの一つだ。この地形に片側一車線程度の車道や鉄道の土木構造が入り込むと、微妙な繋がりは簡単にかき消されてしまう。普段は全くなにも感じていないくせに、地形に敏感なモードになっている最中にこういう場面に出くわすと、まさに圧倒的な力で目の前のランドスケープが分断される感じで、ちょっと呆然としてしまう。

帰宅して道中で携帯からポストしておいたエントリー
http://ld.minken.net/chofu/archives/2005_05_05.html
を見ると、どうやらいつの間にか野川から用水路に迷い込んでしまっていたようだ。
http://ld.minken.net/chofu/archives/002578.html
この写真の左上のほうなんて明らかに人工の水路だろう。というか、このあたり水路だらけ。ま、田園地帯だし、そりゃそうか。
天然自然で放っておいても川筋なんてどんどん変わるわけだし、オリジナルの野川探しなんて、そもそも成立しないのであることであるなあ。

Posted by jiro at 2005年05月08日 03:27 | トラックバック (0)
コメント

そういえば
http://www.ocv.ne.jp/~takebe-n/takebe/myhometown/myhometown_21.html
http://www.ocv.ne.jp/~takebe-n/takebe/myhometown/myhometown_20.html
というページがあります。想像とかじゃなくて、リアルな体験に基づいているので説得力がすごい。尊敬。

Posted by: もとなが at 2005年05月08日 04:07

これは、「調布時間差散歩」の企画として優れていますね。
「廃川跡を辿り探る」にするか。

Posted by: いしかわ at 2005年05月09日 20:17

地元散歩の場合、知らなかった〜という驚きだけじゃなくて、知っている人でも楽しめる何かがあるともっといいですよね。何だろう。うーん。

Posted by: もとなが at 2005年05月10日 01:59

うむー、すげー偶然ですがぼくもゴールデンウィークに廃川散歩してました。ぼくが歩いたのは、目黒川の源流のひとつ北沢川でしたが。

廃川に関しては、このページが秀逸ですよ。学生のころにもみてたのでもう何年も前からあります。

http://homepage2.nifty.com/riverside/

Posted by: hri at 2005年05月12日 09:36
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